
医療MaaSとは何か ── MedaaSが目指す地域医療の未来
「医療MaaS(Mobility as a Service)」という概念と、MedaaSプロジェクトが地域医療にもたらす可能性について解説します。
MedaaSプロジェクトの最新情報をお届けします。

「医療MaaS(Mobility as a Service)」という概念と、MedaaSプロジェクトが地域医療にもたらす可能性について解説します。
2026年3月27日、岐阜県郡上市役所防災センターにて、医療MaaS車両「MedaaS」の納車式典が執り行われました。地域医療の未来を切り拓くこのプロジェクトの概要をお伝えします。

2025年3月25日、郡上市に医療MaaS車両が納車されました。このプロジェクトは、地域医療の課題を解決するために設計されており、株式会社M-aidが開発しました。
Event Gallery
2026年3月27日、郡上市で執り行われた医療MaaS車両の納車式典やイベントの映像を共有。山間地域の医療課題解決に向けた一歩を記録します。

納車式の様子(テープカット)

納車式の様子(内覧)

岐阜県郡上市は、美しい自然に恵まれた山間の地。しかしその地理的条件が、医療アクセスに深刻な課題をもたらしています。

郡上市は山間地域ゆえ、医療従事者の確保が年々困難に。訪問診療の担い手が圧倒的に不足していました。
高齢化率が高く、病院まで遠い住民が多数。通院困難な患者が増加し、「医療を届ける」仕組みが急務となりました。
国保白鳥病院を拠点に、MaaS車両が医療機器・看護師ごと患者のもとへ。医療アクセスの地域格差を解消します。
医療MaaS車両の導入により、郡上市全域への訪問医療・在宅診療を実現します。
高齢化率
全国平均を大幅に上回る
山間地域
広大な面積に分散する集落
医師不足
診療科の維持が困難な地域
Basic Data
| 項目 | 数値・現状 | 備考 |
|---|---|---|
| 人口(2024年推計) | 約38,000人 | ピーク時(1970年代)から約40%減 |
| 面積 | 1,030 km² | 岐阜県内最大級。87%が山林・森林 |
| 高齢化率 | 39.2% | 全国平均(29%)を大幅に上回る |
| 人口密度 | 約37人/km² | 都市部の1/100以下 |
| 中核病院 | 国保白鳥病院・郡上市民病院 | 市内唯一の入院対応病院 |
| 診療所数 | 約10施設 | 山間部への医療アクセスは限定的 |
| 公共交通カバー率 | 低水準 | 車なし高齢者の通院困難が深刻 |
Concept

マルチタスクで様々な医療シーンに対応できること
冬は雪が積もる山間部を走れる
6人が乗車できる
災害にも対応できる車両
住民から親しみやすいデザイン


Vehicle Concept
標準ナローハイルーフ ・ 4WDディーゼル
看護師でも運転できるコンパクトさと、6人が乗車できる広い室内空間を両立。医療現場のあらゆるニーズに応える、最適な一台を選びました。
看護師も安心の取り回し
スタッフ+患者を同時搬送
山間部でも力強い走行性能
冬の郡上でも快適空間

Compact & Spacious
小型で運転しやすい車体に、6人が快適に乗れる空間を両立。看護師が一人で運転できることを大切にしました。
できるだけ小型の車両を選択
人乗り
スタッフ+患者の同時移動
全長
4,695 mm
全幅
1,695 mm
全高
2,240 mm
グレード
DX

Multi Layout System
折りたたみ・回転機構により、車内空間を自由にアレンジ。あらゆる医療シーンに瞬時に対応できる、唯一無二のレイアウトシステム。
360°回転で対面・前向きを自在に切替
用途に合わせたレイアウトをワンタッチで実現します。
フラットに畳んで広い作業空間を確保
シートを折りたたむことで、処置に必要な広いスペースを瞬時に確保。フルフラットにすることで、診察ベッドやソファーモードとして活用可能。
対面シートで医師と患者が向き合う配置
フルフラットして、診察ベッドに簡単に変更可能
シートを回転して、遠隔診療に対応
スタッフ同士の打ち合わせ配置

Power Solution
医療MaaS最大の課題である電源を、走行充電+太陽光の二刀流で克服。災害時のライフラインとしても活用できます。
オルタネーターからポータブル電源へ。移動しながら電力を蓄え、到着時にはフル充電で医療機器を稼働できます。
天井に太陽光パネルを搭載。晴天時は停車中でもクリーンエネルギーで充電。エンジン停止中の電力確保を実現します。
2つの充電方式により、災害時のライフラインとしても機能。電力供給が途絶えた地域でも、医療サービスを継続提供できます。

Thermal Insulation
キャンピングカーメーカーのノウハウを活かした超断熱仕様。厳しい寒さの中でも、車内は快適な医療空間を維持します。
壁面・天井・床面に高性能断熱材を施工。外気温の影響を最小限に抑え、冷暖房効率を最大化。長時間の停車中でも室内温度を安定して維持できます。
壁面・天井・床面をフル断熱施工
断熱効果で冷暖房の効きが格段に向上
郡上の厳しい冬でも車内は快適空間

Driving Performance
郡上の山間部でも安心して走破できる4WDディーゼルエンジン。雪道、急勾配、どんな道でも患者のもとへ確実に辿り着きます。
全輪駆動
雪道や山道でも安定した走行
ディーゼルエンジン
低燃費で力強いトルク
対応
急勾配や悪路もパワフルに走破
走行性能
冬季の凍結路面でも安心
排気量
2,754cc(2.8L)ディーゼル
過給機
ターボチャージャー(インタークーラー付き)
最高出力
約111kW(151PS)
最大トルク
約300N・m(30.6kgf・m)

Disaster Ready
自立した電源システムにより、災害発生時にも電力を確保。移動可能な医療拠点として、地域の安全を支えます。
走行充電+ソーラーパネルで外部電源に依存しない
どこへでも駆けつけ、すぐに医療を開始できる
Emergency Medical Hub
MedaaSは単なる訪問診療車両ではない。電力が途絶え、道路が寸断された極限状態でも、地域の医療を守り続ける自立型の緊急医療拠点です。
走行充電+ソーラーパネルのデュアル電源。外部電力に依存せず、医療機器を長時間稼働。停電地域でも電力を自給自足。
被災地域での情報収集・伝達の拠点として機能。医療チームの派遣調整や、遠隔診療による専門医との連携を支援。
通常車両が通れない土砂崩れや積雪の道でも前進。最前線の被災地へ、医師・看護師・医療機器を届けます。
シートをフルフラットにすれば即席の処置台に変身。AED・酸素・点滴など必要な医療機材を搭載し、現地で処置を完結。
避難所を巡回し、高齢者・慢性疾患患者の継続的な健康管理を実施。薬の調達・処方支援も行います。
電源供給・暖房・情報発信など、医療以外のライフライン支援にも貢献。地域コミュニティの安全拠点として機能します。
「動く病院」として、どこへでも——それが MedaaS の使命。
Produced by
医療MaaS プロデューサー
数々の医療MaaSコンセプトカーや実証実験を積み重ね、その集大成を郡上市の医療MaaSプロジェクトへと注ぎ込みました。医療と移動の融合における豊富な知見が、この車両の礎となっています。
キャンピングカー製造 No.1
キャンピングカーメーカーの王者として、車室空間の快適性に徹底的にこだわり続けてきた技術力。その知見を生かした商用車両開発のノウハウが、この医療MaaS車両の室内空間を支えています。
二つの技術が融合し、生まれたもの
いままでにない、まったく新しい医療MaaS車両の誕生
この一台が、郡上の医療を変える。
どこへでも、いつでも、確実に届ける。
Medical MaaS Vehicle — Delivery Ceremony